活動報告|さっぽろレインボープライドの活動を通して思い出した私と学生時代の友人のこと|のん

―この話をここですべきか、心に留めておくべきだったのか書いたあとも答えはでませんでしたが今日はタイトルに書いた話をしようと思いますー


初めましての方、お久しぶりの方。

いつもさっぽろレインボープライドの活動を応援していただきありがとうございます。

さっぽろレインボープライド実行委員2年目の「のん」です。


パレード開催まで2ヶ月を切りました。

私がこのブログを書いている今はまだどのような形でパレードを開催できるかがわからない状況ですが、今年もみなさんと笑顔でパレード当日を迎えられることを願って様々な準備を進めています。



とてもありがたいことにブログを通じて色々なことを発信させていただいています。

私のブログは主に「今」を語ることが多かったので、今回は「昔」の話を少しできればと思っています。


よろしければ私の昔話をきいてもらえると嬉しいです。



学生時代、私のクラスに「レイ(※仮名)」という子がいました。

レイは女子用の制服、特にスカートが大嫌いで常にジャージを履き、ショートカットで身長が大きかったこともありパッと見は男子生徒のような印象の子でした。


恰好だけではなく、自分のことも「俺」と呼び、いつも少し乱暴な口調で話をしていました。

女子扱いされることを嫌い、本名は「麗子(※こちらも仮名です)」でしたが周りには「レイ」と呼ばせていました。


私が学生の頃LGBTについての知識はなく「ホモ」、「オカマ」という表現はテレビではみたことがあってもレイはどちらにも該当しなかったので「女子なのに男子みたいなしぐさや恰好をして変わっているなー」と漠然とは思っていたものの、当時お互いアニメやゲームが好きだったこともあり意気投合しよく一緒に遊んでいました。



そんな遊び仲間に当時「A」という子がいました。

ある日、私とレイとAで放課後レイの家に遊びに行ったときのこと。

私がお手洗いに行き戻ってドアを開けるとちょうどレイがこんなことを言っていました。


「俺、のんちゃんのことはちょっと…」


今でもこの時の二人が私を見る顔を鮮明に覚えています。

「あ、やってしまった」という驚きに似た表情を出した後、Aはすかざず笑顔で「のんちゃんおかえりー!このお菓子めちゃくちゃおいしいから食べなよー!」と見事に何もなかった感を演出し、反対にレイはずっとばつの悪そうな顔をして私から目をそらせていました。


当の私は「友達だと思っていたのに本当は嫌いだったんだ…」というショックで同じくレイと目を合わせることができず、その日は何を話したかも覚えていませんが、気が付くと帰る時間だったのでAと一緒にレイの家をでました。


少し歩いて、Aがぽつぽつと先ほどの話を口にしました。

話を要約すると、私がトイレに行った後レイは突然私の悪口を言い出した、止めようと思ったら私が帰ってきてその場の雰囲気が悪くならないように明るく振舞ったという内容でした。


その話を聞いた私は「やっぱりレイは私のことが嫌いだったんだ。あんなに仲良さそうにしてくれていたのは演技だったんだ」と傷つきました。


私の顔をみたAはレイの発言を本気で怒ってくれていました。

「こんな風にのんちゃんを傷つける人は友達じゃないよ!明日から距離置こう!」

そんなAに信頼感を持った私はAのこの言葉を受け、首を縦に振りました。



次の日、学校に登校するとレイが私の方に近づいてきました。

すかさずAが「のんちゃん!一緒にトイレいこ!」と私の腕を掴み教室から引きずりだしました。その時のレイの顔はとても悲しそうでした。

私は心が少し傷んだものの「レイが悪いのになんで自分の方が被害者みたいな顔しているの」と怒りを覚えそれ以来、レイを避けるようになりました。


レイは私とすれ違う際いつも何か言いたげでしたが同時に何かを諦めたような顔をしていました。そしていつしか廊下などですれ違ってもお互い避けるようになりました。


レイとの友達関係が終わりクラス替えを経て進級後、レイともAともクラスが離れましたが、Aとはクラスが離れてもずっと一緒に行動していました。

レイとはクラスが離れた後はクラスがある階が違うこともあり見ることもほぼなくなりました。


そして進路を決める季節まで進み…



ある日、塾から帰ってきて家のポストを見ると切手の貼られていない手紙が入っていました。


宛名は私宛。

差出人はレイでした。


A5くらいの手紙6枚に綴られた内容はざっくりこんな感じでした。

「2年前、自分の発言で傷つけてしまってごめん。でもあれはのんちゃんが嫌いという意味で言ったわけではない。ただ、次の日からAと一緒に無視されてAがのんちゃんと俺の仲を悪くさせたくてやっていることだと気が付いた。そのことを何度か話したかったけどずっとAと一緒にいて話せなかった。進路も別々だし学校を離れてこのまま疎遠になるのは嫌なので一回話がしたい。電話ください ×××-×××× …」



もしこの手紙を2年前に貰っていたら破り捨てていたかも知れない。

でも私は2年という年月を通してAという人物を見てAの怖さを知っていた。

Aは自分を演じるのがうまく、老若男女問わず人を掌握する術を持っていた。Aが「白!」といえば周りはみんな「白」と信じるそんな子だった。

先輩にもすごく馴れ馴れしくため口を使っても怒られないくらい可愛がってもらっているのに陰では「まじあいつうぜー消えてくんないかな」と平気で言う子だった。


その手紙を貰ってすぐレイに電話した。

お互い「ごめんね」って言い合って涙と鼻水を垂らしながら今までの「答え合わせ」をした。


私は自分の判断を間違って大切な友達との時間を失ってしまった。

夏休みになり、レイと私は直接会った


レイの進路を聞いたところ「本当は就職したいんだけど親が進学しろというから進学する」とのことだったので私は失ったレイとの時間を取り戻そう、と一緒の学校へ行くことに決めた。


結果、二人とも合格。

また一緒に学校生活送れるの楽しみだね!なんて話をしていたと同時に制服の話になった。

制服を選ぶ際、レイは親と一緒に学校側に「学ランではだめか」と聞いたらしい。だけど当時の学校側の返事としては「NO」だった。

レイは「またスカート履かなきゃいけないんだぜ、やだなー」と悲しそうに公園のブランコをこいでいた。


そして入学式当日


レイはその場に現れなかった。


後から聞いた話、レイは家庭の事情で急遽学校に通うことができなくなってしまったとのことだった。

その後2~3回会ったあと遠くへ引っ越してしまい、当時は携帯電話を未成年が所有できる身近なものではなかったこともあり、音信不通になってしまった。


今、どこで何をしているのかわからない。

もしこのブログがレイに届くことがあればレイに聞きたい事がある

今、自分らしく生きることができていますか、と。



みなさんはこの話を見て、レイにどのような印象を持ったでしょうか。

今だとレイはトランスジェンダーと認識されるのでしょうか。


賛否両論色々な意見があるかも知れませんが、私は今も昔もレイをトランスジェンダーとして認識していません。もし本人がまた私の前に姿を現してそういう表現(あるいは別の表現)を使うのであれば受入れますが、レイがトランスジェンダーだろうとなかろうと私の友達だったという事実に変わりはないですし、この先の関係性が変わるわけでもありません。


レイは今どこでなにをしているのか

この活動を続けていたらまたレイに会うことができるのか。

このブログを執筆する前ふと思い出し、書いてみました。


作文みたいなブログになってしまい申し訳ありません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。